貝考研BBS会議室ログ6


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2003/09/22(月) 17:39
染井遺跡   江戸家守

染井遺跡(東京都豊島区)の報告書、7と8を入手しました。

江戸の著名な植木屋である伊藤一族の住居跡です。よって、植木室として使われていたとおぼしき穴蔵が大量に検出されており、たいへんおもしろいです。

7の方には、大八木さんが「37号遺構に『埋葬』されたウマをめぐって」なんてテーマで書いてます。なかなかの力作!(^o^)

まずはご報告まで。


2003/09/24(水) 21:02
Re: 染井遺跡   麻夢路

豊島区立郷土資料館で展示会やってますね!
2003年度第2回企画展  「伊藤伊兵衛と江戸園芸」
2003年10月8日(水)から11月30日(日) 9:00から16:30  入場無料
それと、
豊島区立郷土資料室 2003 「生活と文化」 研究紀要第13号
秋山伸一「伊藤伊兵衛政武と楓(かえで)研究」って論文も掲載されていました。
園芸月間?(^^

染井凄いですね〜!特に7が。7号遺構はびっくりするほどの地下植木室。植木痕を丁寧に掘ってるのも印象的。
でもやっぱり個人的にはやっぱウマです。37号遺構にかかわっての論功、
大八木謙司「2節 37号遺構に「埋葬]されたウマをめぐって」はおおせのとおりなかなか力作です。
まさに「埋葬」。斃牛馬の中で理解しようとされているようですが、皮と肉をとった後に骨学的位置にそろった状況で埋めることは至難の業ですので、ウマの形のまま出てくる骨は埋葬です。肉をとるためにケンを切ったところでバラバラになります。大事に飼われたウマが病死でもして、泣く泣く埋葬されたと考えた方が自然です。
それとウマばっかり出てくるのが不自然です。関東はウマ専業、ウシ専業に分かれていたんですか?
このへんもう少し調べて、「うだ話」にでも書きましょうか!


2003/09/25(木) 13:52
Re: 染井遺跡   江戸家守

> 豊島区立郷土資料館で展示会やってますね!
それは存じませんでした。ぜひ行かなくちゃ!
> 秋山伸一「伊藤伊兵衛政武と楓(かえで)研究」って論文も掲載されていました。
秋山さんは昔っから植木屋のことやってました。また新作ですね。
> 園芸月間?(^^
秋ですから。(^o^) 去年の今ごろは、文京ふるさと歴史館で「菊人形今昔」展をやってました。
> それとウマばっかり出てくるのが不自然です。関東はウマ専業、ウシ専業に分かれていたんですか?
> このへんもう少し調べて、「うだ話」にでも書きましょうか!
はい、ぜひ!(^_^)v 楽しみにしています。\(^O^)/


2003/09/20(土)
浜田青陵賞授賞式(大阪府岸和田市)   麻夢路

第16回浜田青陵賞授賞式に行ってきました。
受賞者は宮本一夫氏(九州大学大学院教授)

式典後のシンポがすごかったです(^^
パネラーは水野正好氏、宮本一夫氏、村上恭通氏、吉井秀夫氏です。

テーマは「どうして生まれた「古代日本」−東アジアの文化の中で−」で、 日本の縄文時代から古墳時代の時期の中国、朝鮮との対比から、国家の成立を考えるというもの。

朝鮮と倭の関係について、水野氏の自由な発想によるユニークな論の展開に、実例をあげてそれを丁寧に否定する吉井氏の姿が印象的でした。

ちなみに吉井氏のサイトはこちら・・・(有名だから書かなくてもいい?(⌒-⌒))
http://hb3.seikyou.ne.jp/home/Hideo.Yoshii/

「第8回 当たり屋になりたい(2000.8.15)」で学生時代のエピソードを書かれていたのでびっくりしました。K遺跡での出来事はLIVEでみてましたので・・・(^^


2003/09/08(月) 21:34
久しぶりの寺内特集。(^^   麻夢路

『ヒストリア』 第186号 2003 大阪歴史学会

大阪歴史学会主催で、2003年4月20日開催の八尾市内の城跡、寺内の現地見学会、久宝寺寺内にある八尾市まちなみセンターでの発表、討論会の様子が報告されています。詳しい内容は購入してご確認ください。(笑)
当日ご発表の論考3本もあり、なかなか充実したものになっています。

他でも開催しないかな?と期待しているのは私だけ?(..ゞ アセ


2003/09/16(火) 20:27
Re: 久しぶりの寺内特集。(^^   江戸家守

1617会で、論文2本だけ抜刷を頂戴しました。勉強したいと思います。
> 他でも開催しないかな?
貝塚寺内町歴史研究会は? 大会なさらないんですか? どなたか、元・役員では・・・?(謎)


2003/09/17(水) 00:45
Re: 久しぶりの寺内特集。(^^   麻夢路

それは多分、あの人とあの人? (^^

江戸家守さんに勉強されると・・・私の・・・することが・・・なくなる(泣)


2003/08/27(水) 23:25
凄い報告書   江戸家守

凄い報告書を入手しました。『東京駅八重洲北口遺跡』!
といっても、個人的に感動しているだけで、興味のない人にはど〜ってことないかもしれませんが。
ちょっと、ご報告まで。


2003/08/28(木) 00:34
Re: 凄い報告書   麻夢路

ホント久しぶりのカキコなので感動!

え〜!江戸家守さん、何がどう凄いのか?もう少しカキコお願いできないでしょうか?
多分、あれだと思いますが・・・・・(^^


2003/08/28(木) 00:57
Re: 凄い報告書   江戸家守

今日届いたばかりなので、まだよく読んでおりませんが、「あれ」です。

排水施設のある穴蔵が山ほど!! 桶が埋めてあるだけのものも多いですが、今度こそちゃんとした排水施設だと思います。でも、下水とはつながってないかも。が、自信ないので、報告書をご確認下さい。(^^ゞ

あと、人骨も獣骨も、上水施設も出ています。とにかく、見所満載(^_^)v。そういえば、古い方の遺物も出ているようです。

というわけで、個人的にはかなりヒットな報告書でした。ただ、二分冊で超重量! やっぱ宅急便で送るしかないか・・・どこへ?(謎)


2003/08/28(木) 21:19
Re: 凄い報告書   麻夢路

やっぱり〜(^^

私の方は獣骨に興味津々!それにしても人骨はどこから?墓地だったんですか?
販売してたら注文しなくっちゃ〜。


2003/08/11(月) 13:47
Re:イノシシ!   江戸家守

イノシシの鳴き声、ブタと同じでした。

昨日初めて間近で聞きました。イノシシに気づかず、紙袋をガサゴソとやっていたら、その音でイノシシを驚かせてしまったようです。

ご報告まで。(^^ゞ


2003/08/11(月) 20:06
Re: Re:イノシシ!   麻夢路

あっちでも、こっちでも、ありがとうございますm(_ _)mペコ
鳴き声聞いたこと無いので・・・・。想像はしてましたが。

さて、7月末から8月先週まで、周辺の山々では、害獣駆除のイノシシ狩りがありました。
山に入ると立て看板だらけ。ちょっと怖かったです。人間が・・・・・。


2003/08/11(月) 08:07
イノシシ!   麻夢路

害獣行動分析と言う意味で、非常に参考になる本!

江口祐輔 2003 『イノシシから田畑を守る』農文協

近畿中国四国農業研究センターから、麻布大学講師になられました。
現在のイノシシの生態が非常にまとまった本です。


2003/08/10(日) 18:59
ちょっと感動!   麻夢路

最近入手して感動した本。
2003年4月初版で、7月で11刷を数える!(凄く売れている?) 磯田道史 2003 『武士の家計簿』新潮新書

金沢藩の御算用者「猪山家」当主3代が書き残した様々な文書から、下級武士が幕末から明治にかけてどの様に生き残ったかがわかる非常に良い本です。
考古学でここまで言うにはどうしたらいいのか、思わず考え込んでしまいました。
資料やアプローチの方法も違うのでしょうが無いですが、生き生きとした庶民の暮らしなりを復元したいとの欲求にかられる今日このごろ。


07/29(火) 22:05
a平焼(みんぺいやき)窯跡発掘調査見学してきました。   麻夢路

平成15年7月27日、関近研例会、a平焼(みんぺいやき)窯跡発掘調査見学に参加しました。
焼成窯は未検出ですが、明治20年代から昭和始めにかけての遺物、遺構を検出したことから、今まで、伝世品と文字記録からのアプローチしか出来なかった所に発掘調査による遺構、遺物が加わり、研究が加速しそうな雰囲気です。
調査の様子はサイトをご覧下さい。m(_ _)mペコ
http://www.hyogo-c.ed.jp/~maibun-bo/02excav/rep/minpei/mokujiindex.htm


2003/07/24(木) 15:09
Re:物質資料からのアプローチ限界   江戸家守

私のような門外漢が口火を切るのも気が引けたので、考古学専攻の方の書き込みを待っておりましたが、どなたも書かれないので、僭越ですが・・・。m(__)m

> おもちゃという認識が300年後にできれば(バトロイドバルキリー、
> クラッシュギアやポケモンキャラが理解できれば)

これは、映像資料もしくは文献資料が残らないと、難しいでしょうね。きっと「ひとがた」と認識され、なんとかの祭祀、という解釈で落ち着くんでしょうね。(^o^)

> 「もの」そのものだけで考えた場合

これは考古学だけの問題ではなく、「文献」だけ、とか「民俗」だけ、とか、他の分野にもいえるのでしょうが、謙虚に他分野の方法論なり、成果なりに耳を傾けるべきだと、私も常々感じています。

特に近世の場合、文献や民俗だけでなく絵画・文学・土木・建築・自然科学など、様々な分野からのアプローチが可能ですし、それらの資料批判を行った上で、バランスよく取り入れていけば、より正確な歴史の復元が可能となります。

最近、文献は二次資料なので信ずるに足りない、というような論調を目にしましたが、どの部分が真実で、どの部分が誇張で、どの部分が嘘かを見分け、それに即した使い方をするのがそもそも研究者でしょ? 始めから排除するのは、宝の山をみすみす見逃すのと同じです。

そんなわけで、私はこのサイトでいろいろ勉強させていただいているのです。皆さまは、どうお考えですか?


2003/07/24(木) 23:35
Re: Re:物質資料からのアプローチ限界   麻夢路

江戸家守さん、カキコありがとうございます。「苦情」が来ると思ってましたが・・・(^^
分野とか気になさらずに、カキコお願いします。私自身が何でもアリの立場ですので。

さて、皆さんのご意見をいただきたいところですが、勝手に追記。

今回のものは、「もの」の認識に重点を置いています。「もの」のあり方と。 よって考古学以前の話ですので、その点ご理解下さい。「出土遺物(物質資料)=考古資料」的な発言を目にしたことが出発です。
遺物は発掘調査、地表面採集関係なく、そのもの自体「もの」でしかなく、考古学の資料操作経てはじめて考古資料となります。これが十分認識されているか非常に不安です。「ものが出た=歴史事実」的な文章を良く見ますので・・・・・。
それと、「もの」自身をしっかり認識出来ているのか?泥メンコが沢山出ても「祭祀」と言いませんが、サヌカイトがまとまって出ると「祭祀」? 「もの」がちゃんと認識出来ていれば、こんなことはあり得ませんよね。私の家は「パソコン祭祀場」?(笑)

それと、近世考古学を勉強するようになって認識したんですが、考古学の手法がものすごく危険であること。
近世では、発掘調査をすると沢山の遺構、遺物が出ます。また、文献資料や民俗例など、資料はそれ以前に比べて桁違いの量があります。にも関わらず、当時のことがわかること、判明すること少しです。
中世前半以前の考古資料以外が極端に減少する時代について、考古学だけ大胆な発言をしても良いのか?ホント怖くなりました。もっと慎重に議論する必要があると思いました。
当時の物質資料が全て残っているのなら別ですが、多分1%以下の残存率でしょうから、とてもとてもでは?と。

カキコ本当にありがとうございました。皆さんのご意見がうかがえたら、嬉しいです。 次回予告を書いちゃったので、がんばらねば・・・(..ゞ アセ

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