うだ話1


     うだ話1  遺構ねつ造!

  昨年は捏造に明け暮れましたね!(一昨年は暮れた)。発覚した時、私自身、正直いって何も考えなかったです。ただ、一昨年、スクープされた時から、「これは全てやってるな。」と思っていました。
  昨年の成り行きは予想どおり次から次ぎへとで、驚きは無かったです。「ほらね!やっぱり!」って感じです。ただ、世間での反響は予想外でした。特にWEB上でこれだけになるとは・・・・。
  ネットサーフは趣味ですので、あまり考古学関係のサイトはみていませんでした。 私的な時間は少し考古学から距離を置きたいなと思い、音楽のこととかみてました・・・結局、PCで原稿書いてたりするんですが・・・。 昨年、ひょんなこと(宣伝目的)から考古学系サイトに書き込みしたら、なんとびっくり! こんなにHOTな状況とは思いませんでした。
  あまりに書き込みが多いので、過去ログ全てに目を通した訳ではありません。ざっとの概要しかつかめていません。この状況で、この様に書き込みすることにご批判はあると思います。
  掲示板で議論されていますが、私自身の思いと議論の内容がかみ合いません。 参加したいのに、なかなか参加できないもどかしさからあえて、「うだ話」第1号に この話題を取り上げてみました。
  WEB上での議論で、認識できて私が「ちょっとね」と思った点が2点あります。

  1.こんなことが起こったのは、学会全体に問題がある。責任をとれ!
  2.西と東では温度差がある。西では問題にもなっていない。

1.責任
  考古学関係と非考古学関係、単純に2つに割ったなら、確かに考古学関係に責任があるということになります。これはどんなことでも同じでは?今、様々な問題が連日メディア上で報じられています。これらも先の理論に従っていえば、各関連業界に責任があるということになりますね。宗教、医療、教育、食品・・・・・・。
  でも、問題はそんなに単純なのでしょうか?

  学生時代には、残りの良い遺跡を発掘したいという気持ちが大きかったことは確かです。 自治体に入ってしばらくしてもその感覚だったでしょうか?
  採用された年はバブル景気の余波で、年間の法57条の届出数が前年度2倍近くになりましたので、その事務処理だけでも大変。その上に、予算の執行だ、5年先までの事業計画作成だ、来年度の予算作成だ、指定文化財関係だと、初体験が次から次ぎへと。調査は調査で、現地入るための調整だ、発掘の現地調査にかかわる土木工事の設計書作成だ、航空写真測量の設計だ、入札だ、契約だ。その他諸々の調整、予算執行、じっくり一つの現地調査にあたる状況ではなかったです。
  気がつけば、次々発生する建設工事に対応して黙々と調査をこなして行く。残りの良い遺跡を掘りたいなんて気持ちはすっ飛んでいました。ねつ造なんてした日には、ますます忙しくなって自らの首を絞める状況。そんなこと考えもしなっかたです。そんなこと考えている暇も頭もない!自治体に所属している人は、ほとんどこの感覚では?
  我々の仕事は、住民の利益と文化財の保護を調整すること、地域史を明らかにすることです。この2点からすると、ねつ造なんて行為は出てきません。この件が発覚した時、「何も考えなかった」と書きましたが、ホント何も考えられませんでした。出てこないんですから。
  これで責任をとれっていわれても・・・・です。

2.温度差
  確かに温度差は存在します。こちらでは日常ほとんど話題にもなりません。話題になるのは、新聞記事を集めた有名な月刊誌で、特集になった時ぐらいでしょうか?昨年末に大特集になったときに、ちょっと閉口するねって感じでした。
  外部の人からすれば(内部の人間もかもしれませんが)、これだけ大問題になっているのにこの違いはなに?って感じでしょうか。去年、考古学協会で委員会が立ち上げられた時のシンポでのパネラー、場内からの発言に、私自身驚きました。HOTだなって。
  この原因は遺跡のあり方、それによる研究者の違いによるのでは?と思っています。
  個人的な感覚ですが、近畿地方ではやはり古墳時代を対象にした研究者が圧倒的に多いような気がします。あとは「京」の関係で古代でしょうか。中世は有名な研究会による長年のご努力で、理解を得られる様になりました。旧石器から弥生時代、近世は小規模な研究会が各地で努力している状態の様な気がします。近世などは特に・・・。
  日常の業務、個人の研究では直接かかわることがない。だから、今ひとつピンとこない。発見でメディアで大きく取り上げられれば、次の日必ず誰かに質問されますので、一定話はしていました。かかわりといえばこれくらいでしょうか?身近に感じたことは無いような・・・・。
  ですので、東と西というよりも、研究対象からくる視点の違いが原因と感じています。これはどの業界でも同じではないでしょうか。
  例えば、学級崩壊で小学校が荒れていることが、高校や大学で問題になっているのでしょうか?後天的免疫不全症の特効薬が発見されて、外科で重視されるのでしょうか?サイトをみていると、神経内科は内科関係者にも理解されていないと嘆いている方がたくさんいます。
  考古学と一口にいっても、非常に細分化されています。それぞれの研究分野が、医学の「科」レベルと同じく分化しています。同じ時代を研究していても、対象としている遺物などが違えば議論になりません。方法論などは質問出来ても、つっこんだ議論はなかなか出来ないですね。その状態で「考古学」とひとくくりされて、おかしいといわれても・・・です。

  こんな意見はすでにどこかで書かれているかもしれません。書き足りないところもありますが、これ以上書くと方向がはずれて行きそうなので、今回はこの辺にしておきます。これを書き直すか、新たに「うだ話」と立ち上げるか考えますね。

PS:この内容に対して、掲示板にいっぱい書き込みしないでくださいね!      

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