うだ話23


     うだ話23  市町村合併と所蔵報告書

2003年、報告書などの発送先名簿を再チェックしていると、財団法人など機構改革や移転などで名称、住所がかわっているところが多くびっくりしていました。作業をしながら、「来年以降は市町村合併でこの名簿使えなくなるのか。」、「新規の名称とかどうやってチェックすればいいの?」など考えていました。

そこで気がついたんですが、4つとか5つの市町村が合併した場合、今まで寄贈された報告書はどうなるんでしょう?

私のところは、近畿圏を中心に約440ヶ所ほど送付しています。大学や公立の図書館も含めていますので、行政機関などは約400ヶ所ぐらいかな?和歌山県をのぞくと近畿圏では小さな町村でも1名は文化財担当者が配置されていますので、近畿地方だけで300ヶ所ぐらい送っています。割とくまなく送っているつもりです。で、名簿をよくみると、 合併予定の市町村がたくさん。

5市町村が合併すると、それぞれで保管していた同じ本5冊が一つの市に集約される。常識的に考えて、本庁用、分室用、保管用、市民公開用(これでも1冊あまる・・・・)とちゃんと活用していただけるものと思っています。が!、経済状況や合併の本来の目的からするととても、そんな簡単にはいかないような不安が頭をもたげてきています。

大学の図書館なんかで現実におこっている状況ですが、蔵書スペースの関係で複数ある書籍に関しては廃棄処分対象になっているそうです。でも、廃棄するにも費用がいるので、100円均一セールとか、学内対象にやってるそうです。量を少なくした上で廃棄。

合併で文化財部局がそのまま温存されるとは思いませんので、整理スペース、調査資料保管スペースとかを優先させてたうえで、蔵書保管スペースの決定とかなって、保管、活用スペースがない!     結局、大学図書館とかと同じ運命?

活用されることを期待して、また、発送作業をします。

[ うだ話24へ ]
[ うだ話へ ] [ 市町村合併と所蔵報告書 ]
HOME

Copyright (C) 2002-2009 麻夢路  貝塚考古学研究所

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送