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うだ話28 第17回江戸遺跡研究会大会参加記
第17回江戸遺跡研究会大会に行ってきました。恥ずかしながら、今回はじめて参加した次第で・・・。ちょっと、参加記。
昨年に引き続き「ゴミ」をテーマにしての大会でした。タイトルは「続 遺跡からみた江戸のゴミ」。昨年は具体例をあげての問題提起、今回はその提起を受けての深化版との位置づけで開催されたとのこと。8本の研究発表がなされ、それぞれに、いろいろと「うだうだ」いうことがありますが、根本的な問題。
問題提起の深化版との位置づけでしたが、どうもテーマが発表者に浸透していない。すべての発表が、「実例報告」で、ゴミとそれが入っている遺構についての報告。江戸のゴミ処理システムなり、あり方なりの全体像が全く見えてこない。討論では半分以上の時間をさいて、宇和島藩上屋敷跡調査で検出された「大型採土坑」に関わる議論、「採土」ということについての議論になっていました。テーマの「ゴミ」はどこいった?てな感じで、ちょっと違和感を覚えました。
それと今回初めて参加して、びっくりしたのは、江戸におけるゴミ処理のあり方、社会のあり方なり、文献史学ですでに明らかになっていることなのに、発掘調査成果で明らかになりました!みたいな発言が多かったことです。時代背景なり理解せずに、江戸を発掘してるのかな?てな感じで、あれ?あれ?あれ?です。文献史学でわかっている社会のあり方の上に、物質史料からみた新たな成果なり、システムなりが明らかにされるのかと期待していったのですが・・・。
以下、発表は以下のとおり。
2004年1月31日 江戸東京博物館 会議室
小川 望氏 基調報告「続 遺跡からみた江戸のゴミ」
毎田佳奈子氏 染井の植木屋−遺構・遺跡にみる植木屋らしさ−
西山博章氏 宇和島藩伊達家屋敷跡遺跡における廃棄遺構の様相
阿部常樹氏 近世遺跡におけるごみの堆積過程と貝類遺体の様相―新宿区四谷二丁目遺跡第22号遺構を例に―
水本和美氏 "ごみ"から読み解く商い−茶屋と宿場−2004年2月1日
内野 正氏 大名屋敷内の廃棄行為についての検討−尾張藩上屋敷跡遺跡の調査事例から−
堀内秀樹氏 廃棄する意識
寺島孝一氏 江戸のゴミとその周辺紙上発表
中野高久氏 遺物は語る−生活意識とその行動−
横田龍介氏 江戸の"リサイクル"−考古学的概念規定を中心に−
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