うだ話29


     うだ話29  学会誌、評価、実学

学問で評価されようとすると、メジャー学会誌に論文が掲載される必要があるそうです。でもですね、中世以降のことを研究テーマにした論文って掲載されるのでしょうか?

うだ話27でも書きましたが、メジャー系の学会誌って古代以前の内容で埋め尽くされています。これはみんなの興味が古い時代に向いていて、誰も論文を書かないからでしょうか?単に中世以降の投稿が少ないってだけではないような気がするのですが?

学会の役員なり運営委員なりが、縄文時代や弥生時代、古墳時代の古い時代の研究者にかたよる。投稿論文は、テーマによって外部専門家に審査を依頼するとなっているところが多いですが、考古学プロパーの方々でどれだけ、歴史系の研究者とのつながりがあるのか?この状態で、中世以降の研究テーマが正当に審査されるとは考えられないのです。よって、掲載されない?

メジャー学会誌には掲載されない?−論文としては認められない?−学問と認められない?・・・(汗

投稿しても不採用で、投稿しなくなる。でもって、地域に小さな研究会をつくって、そこの会誌に発表する。結局、考古学なりにかかわっている人たちは、古墳時代以前の古い時代しか正当な考古学研究と思っていないのでしょうか?みんながおかしい?

近年、考古学はいろんな意味で世間を騒がせています。どうも、「宝さがし」のように思われているようで、なにかおかしい。実学になっていないような気がします。

何をするにも歴史を調べることが必要です。生活に便利さを供給している科学の発展も、すべて技術の積み上げ、歴史の上に成り立っています。新しい技術を生み出すのも、歴史から学んでいます。古い時代だけやっていればこと足れりって考古学の風潮はおかしくないですか?古い時代だけやっていて、今がわかるか?未来が予測できるか?。やっぱ実学でなさそうですね。
だから新聞発表には「発見で大騒ぎ!」の記事がおどるのかな?単発発見で歴史はかわらんちゅ〜のに!

中世以降の研究を優遇してとは言いませんが、平等に扱って欲しいものです。歴史を解明する学問で、旧石器から現代まで一番長い時間軸を明らかにできる考古学が、自らの手でその可能性を切るのはおかしいでしょう?

ちょっと、りきみ過ぎたかな? (2004/2/12追記)

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