うだ話34


     うだ話34  認知考古学

認知考古学が最近よく取り上げられますね。考古学ジャーナルでの入門講座がはじまりました。日本での先端を行く人たちによる解説のようです。ただ、松本氏、中園氏ときて、この後どうなるんでしょうか?

私自身はあまり認識してなかったもので、用語のみ知っている程度(汗

概説書としての「認知考古学とは何か」(青木書店)を読んでいませんので、意見をいう立場にないのかもしれませんが、殆ど認識のない初心者の私が入門講座を読んでの感想・・・・・。


入門講座第1回目は「認知考古学文献解題」と題した内容。英国での認知考古学での文献を解題している。解題は3頁の納めるべく簡潔に述べられている。その後、「筆者の考える認知考古学の内容を提示し、今後の展望につなげる」べく筆者の定義が述べられている。

が、簡潔に述べるあまり要約やカタカナ用語の連発となり、結局なにが言いたいのか明確になっていない。認知考古学のとは何?という印象を受けた。

筆者は文頭で「その中身についてはまだよく分からない、という人が多いのではないだろうか。」として、広く認識してもらうための入門講座に第1回目を執筆しているのであるが、結局、?となる構成で、入門講座の第1回目としてはふさわしいと感じられず。

入門講座第2回目は、「認知考古学の守備範囲」と題して国内での展開なりを概説している。こちらは、第1回にくらべて頁数が少ないにも関わらず、概念の説明や何が問題かなど、短くわかりやすく述べられている。ここにきてやっと認知考古学が何となくつかめる状況との印象を受けた。

第1回目「?」、第2回目「なるほど!」という感。この企画、原稿の入れ方を逆にすればよかったような気が。


第1回目を読んだとき「認知考古学とは何か」(青木書店)を買う気が起きませんでしたが、第2回目を読んで買ってみようかなって気になりました。

ただ、理論は確かに重要だとは思いますが、理論の前に遺構、遺物がちゃんと認識できているのか心配です。最近、報告書を見ていると、とんでもない土器の実測図がのっていますので。私の狭い器量では弥生だけしか意識できませんが、「ほんとに土器が観察できてるの?」って・・・。須恵器は模式図だとおもっているので、ちょっと除外してますが・・・(笑)

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