うだ話4


     うだ話4  埋蔵文化財行政は今、ヒマ???

経済状況悪化継続によって確実に開発が減少し、面的な発掘調査は少なくなっています。 最近気がついたのですが、これって昭和に戻っていると。

私が某所の埋蔵文化財担当嘱託を委嘱されたのは、昭和の終わり頃。 その頃、年間1、2カ所程度の本調査。日常は確認、試掘調査。 調査現場のない時は遺物整理作業、原稿書き。年間2カ所以上の調査が入ってくると、 遺物整理がおいつかない・・・・。 整理のプレハブも狭く、予算もないので補助員さんは1、2名で少ない。 そんな状態が普通だったような気がします。

今の状態に似ていませんか?

バブル経済で、一気に法57条関連の届出件数が増えた。建築の内容も大型化し、 個人名でマンション開発てなことが日常化しました。 年がら年中現場で調査。やってもやっても次から次ぎ・・・・。 あの頃、これじゃ何人職員がいても足りないと真剣に考えましたね。 このときが異常だったのです。(ホントにバブル発掘!)

金が回らなくなり、不良債権問題など、所謂「崩壊」後、 気がつけば、年間1、2カ所の本調査、日常は確認、試掘調査。 埋蔵文化財行政は今、ヒマなんでしょうか? 通常の状況に戻っただけではないでしょうか?

本調査の件数は昭和に逆戻りの状況ですが、個人住宅の建替工事などは年々増加しています。 届出件数の比較では、昭和では120件/年程度、平成の今は220件/年程度( 某所での平均数です。)。 建設内容がほとんど同じなので、単純に件数で比較すると約1.8倍に増えています。 確かに本調査は減っていますが、確認調査は確実に増加している。 直接現場に立つ日数は減っていますが、確認調査を実施するための現地確認、打ち合わせ等 作業は増えていますので、全然ヒマではありません。

現在の自分の立場では埋蔵文化財に専念することはできませんし、様々な文化財保護の制度の事務、啓発事業が目白押しで逆にめちゃくちゃ忙しいです。

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