うだ話32


     うだ話32  雑誌『史紋』

このサイトの訪問者との関係で上記の雑誌と係わりをもち、第1号をいただきました。 以前から、構想は聞いていましたが、こんな形で実現するとは思わなかったもので。

一番びっくりしたのは、研究会を作らず論文雑誌を出すという発想。

近年各地の研究会が会誌発行をやめ、研究会だけは開くというパターンが増えています。 会誌を作っても売れない。在庫の山、へたすると印刷費の借金。勉強のために研究会は続けるけれども、本は出さない方向に向いていますよね。その中にあって、「論文雑誌」だけ発行し、研究会はしないって全く逆の発想が驚きです。

2番目は若い人たちによって企画、発行されたところ。

一部の関係者しか会ったことはありませんが、皆さん20歳代?第1号は関係者=執筆者みたいなもんですから、企画、執筆、発行すべて20歳代。 地域の研究会の会誌が売れないって書きましたが、その原因を「若い人たちが本を買わなくなった!」ってしてました。全体的に買わなくなったような気もしますが、学生さんが特に本を買わなくなったような気がしてました。考古学協会は別として、小さな研究会の大会なんかでは・・・・。 それがですね、若手の人が自分たちで本を出すってこと、ほんとに驚きです。

この雑誌は、実務作業をする編集委員はおいているそうですが、査読制はしていないとのこと。考古学に関わるすべての分野について、何でも自由に書いて投稿するとのことです。発行して世間に審査をお願いしたい、批判コメントをよせてもらいたいとのことです。

第1号、興味のあるところを読ませていただきました。資料操作や文章構成など粗いところが多くみられます。でも、メジャー誌にない新鮮さを感じました。非常におもしろい取り組みだとおもいました。これに対して、どれだけコメントが集まるか、それをどう掲載するかで、今後、真価が問われると思います。発刊するだけのバイタリティがあれば大丈夫かな?

あと、トンデモ説オンパレードにならないように注意が必要ですね。・・・といいながら、私が一番のトンデモ説者?(汗

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