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うだ話60 東野森ノ木遺跡
松山市教育委員会、財団法人松山市生涯学習振興財団 埋蔵文化財センター
『松山市埋蔵文化財調査年報17 平成16年度』2005
「東野森ノ木遺跡」
「掘立301はやや北側の柱間が延びる総柱の建物であるが、その東側付近にあるSP301からは柱穴に埋納された状態で中国製白磁の四耳壺が検出された。この壺の検出状況より蓋を伴った可能性が強く、壺内の内容物は未検出であったが集落内での祭祀による埋納と考えられる。」
>柱穴に埋納された状態
柱穴に納められた物なら柱はどこに入っていた? 柱を抜いた後に納めた? 写真ではそうは見えず、納めるための専用土坑のような気がする。
>この壺の検出状況より蓋を伴った可能性が強く
検出状況が写真以外判断できない。根拠を示せ。
>壺内の内容物は未検出(*評者注:未検出=確認できない、発見できない、などの意味。)
有機物が入っていたか、空の状態かの2択。有機物が入っていたような痕跡は確認できなかったのか?
>集落内での祭祀による埋納と考えられる
集落内での白磁壺埋納土坑と言うことができるが、「祭祀」は飛躍が大きすぎる。民俗例なりの類例があるなら、それを示せ。
『松山市埋蔵文化財調査年報17 平成16年度』2005より
破片にて口縁部が出土しているため、当時の生活面は発掘調査時点では失われているようであり、この土坑の切り込み面(土坑が掘られた当時の生活面)は既に失われていることが確認できる。また、もともと完形品であったことは推定できる。しかし、蓋が未出土なので、セット関係は言えない。壺がまっすぐではなく、若干傾いている点をどう考えるのか。急いで納めたのか、埋める事に意義があるために傾き等は考慮されないのか。適当に埋めて貯蔵したのか。様々考えられるものの、写真からは埋まった状態が確認できない。
写真、図面ではこれ以上のことは考えられない。したがって、「祭祀」の根拠はどこにも認められず、解釈の飛躍であることは明らか。本報告を待ちたい。
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